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フリーノベルゲーム感想第98回 明日の命を勝ち取る方法

どうも紫苑です。
関東は今日の夜から明日の朝にかけて、かなりの雨が降るみたいですね。
こちらも段々と曇ってきました。台風も2つ近づいているみたいですし、注意しておきたいところ。

さて、まだまだ短編(掌編)作品は続きます。
もう1作プレイしてあるので、そちらはまた夜辺りに。(深夜になるでしょうが……)
さて、今回ご紹介するノベル。
フリーノベルゲーム感想第98回 明日の命を勝ち取る方法_d0156983_15372231.jpg

今回は「ひこーきとくも」さんの「明日の命を勝ち取る方法」です。
プレイ時間は5分ほどの掌編。
ストーリーはふりーむ! さん作品紹介ページからお借りして。
毎日行われるテストで、寿命が延びるか、殺処分場へ送られるかが決められてしまう理不尽な世界。
生き残るためだけに日々の生活を送っている主人公「私」。
「私」は、死んでいった人に毎日言うよ。

「ありがとう、私のために落ちてくれて」

この様なストーリー。

短く、鬱な展開の作品ですが、物語に引き込まれる作品でした。
ストーリーの通り、主人公の「私」は毎日テストを受け続けます。
大勢の人(多分子供なんでしょう)の中から一人を「選別」する為に……。
「商品」として扱われていて、名前も無く番号で呼ばれるようなそんな空間。
たった一人を選んで何をするのか、そして選別から外れてしまった人達の様子など、凄い印象に残りました。
選別される人たちは相部屋で暮らすのですが、ある日相方がいなくなったり、別の人が入ってきたり……。
つまりそれは同居人が落ちてしまったと言う事で……。
そんな描写がこの物語の世界の恐さ、そんなものを感じましたねぇ。

主人公は誰にも負けないと言う自信があったりする芯の強さを持っていながら、外の世界に憧れを抱いている。まぁ、そのために毎日のテストを勝ち抜いている訳ですが。
だからこそ、あのラストは哀しげで衝撃的でした。
読み進めている内に、何となくの想像はできてしまうのですが、そういう理由だったのか、と。
「商品」というキーワードがここで納得に変わりますよ。
最後の会社のキャッチフレーズみたいなものは、「うわぁ」と……w;
それでも、一瞬でも外の世界を見られた「私」は満足だったのかな……、って言うのが私の感想でしょうか。


5分ほどと本当に短い時間でプレイする事ができますし、内容に興味を持った方はプレイしてみてはどうでしょう。
何が目的で、どんなところが「選別」して、その必要があったのか。
それを感じてみてください。

by shio120 | 2011-08-26 16:05 | ノベル | Comments(0)  

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